保険・年金の情報はどこに?お金の情報を整理するコツ
2024年8月17日
預貯金や不動産と並んで、個人の資産として重要なのが「保険」と「年金」です。しかし、これらの情報は契約書類や証券が様々な場所に保管されていたり、オンラインでしか確認できなかったりと、家族が全体像を把握するのは非常に困難です。ここでは、エンディングノートを活用して、大切なお金の情報を分かりやすく整理するコツをご紹介します。
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1. 保険証券は「一か所にまとめる」が鉄則
生命保険、医療保険、がん保険、火災保険、自動車保険…。家庭には多くの保険契約証書があるはずです。まずは、これらの証券や契約書類をクリアファイルやバインダーなどに「一か所にまとめて」保管しましょう。その上で、エンディングノートの「お金のこと」セクションに、以下の情報をリストアップします。
- 保険の種類: (例:終身保険、定期医療保険)
- 保険会社名: (例:〇〇生命、△△損保)
- 証券番号: 最も重要な情報です。正確に記載しましょう。
- 受取人: 誰が保険金を受け取ることになっているか。
- 保管場所: 「書斎の2段目の引き出しにある緑のファイル」のように、誰が見ても分かるように具体的に書きます。
2. 年金情報は「基礎年金番号」が鍵
公的年金(国民年金・厚生年金)を受け取るために必須となるのが「基礎年金番号」です。年金手帳やねんきん定期便に記載されています。この番号さえ分かれば、年金事務所で詳細な加入記録を確認できます。エンディングノートには、まずこの基礎年金番号を正確に記録しましょう。
- 基礎年金番号: 年金手帳や青い表紙の年金証書で確認できます。
- 個人年金保険: もし民間の保険会社で個人年金保険に加入している場合は、上記の保険と同様にリストアップしておきましょう。
- 企業年金・iDeCoなど: 会社独自の企業年金や、個人型確定拠出年金(iDeCo)に加入している場合も、その旨と問い合わせ先を記録しておくと、家族が手続きをする際に非常に助かります。
3. オンラインサービスのID・パスワード
最近では、保険の契約内容や年金の加入状況をオンラインのマイページで確認するケースが増えています。これらのログイン情報も、デジタル遺品の一部として整理しておくことが重要です。ただし、セキュリティのため、IDやパスワードをノートに直接書き込むのは避け、「パスワード管理アプリで記録」や「PCの〇〇フォルダにメモあり」のように、手がかりを記すに留めましょう。
お金の情報は、家族があなたの死後、生活を再建していく上で不可欠なものです。正確な情報を分かりやすく残しておくことは、家族への大きな愛情表現と言えるでしょう。