「自分史」を書いてみよう。人生を振り返る時間の大切さ
2024年8月22日
エンディングノートの「自分のこと」セクションには、「自分史年表」や「名前の由来」といった項目があります。「事務的な情報だけで十分では?」と思われるかもしれませんが、実はこの「自分史」を書き記すことには、想像以上に深く、温かい意味があるのです。この記事では、自分史を書くことの価値と、楽しんで書き進めるためのヒントをご紹介します。
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なぜ「自分史」が大切なのか?
- 家族が「知らなかったあなた」に出会える: あなたが生まれてからこれまで、どのような時代を生き、何を経験し、何を感じてきたのか。家族、特に子どもや孫の世代は、あなたの若い頃を知りません。自分史は、あなたの人生の物語を伝え、家族があなたのルーツを理解するための貴重な贈り物になります。
- 自己肯定感が高まる: 人生を振り返る作業は、楽しかったこと、辛かったこと、乗り越えてきたことなど、様々な出来事を再認識する旅です。自分がどれだけ多くのことを経験し、成長してきたかを客観的に知ることで、自分自身の人生を肯定し、尊厳を感じることができます。
- 「これから」を考えるきっかけになる: 過去を振り返ることは、未来を見つめることにも繋がります。「そういえば、昔こんな夢があったな」「これをやり残していたな」と、新しい目標や「やりたいことリスト」が見つかるかもしれません。
自分史を楽しむヒント
難しく考える必要はありません。いくつかの切り口から、思い出の引き出しを開けてみましょう。
1. 自分史年表を作ってみる
ノートやPCに、生まれた年から現在までの年表を作ってみましょう。その年に、社会でどんな出来事があったかを書き添えると、個人の歴史と時代の流れがリンクして、より立体的な自分史になります。
例:
1964年(〇歳): 東京オリンピック開催。〇〇で生まれる。
1980年(16歳): 高校に入学。〇〇部に所属し、練習に明け暮れる。
1989年(25歳): 平成元年。〇〇(配偶者)と出会う。
2. テーマごとに書き出してみる
時系列だけでなく、テーマごとに思い出を書き出すのも楽しい方法です。
- 熱中したこと: 部活動、趣味、仕事、研究など。
- 思い出の場所: 生まれた家、通った学校、新婚旅行先、家族でよく行った公園など。
- 人生を変えた出会い: 恩師、親友、配偶者、子どもなど。
- 一番つらかったことと、どう乗り越えたか。
- 人生で一番うれしかったこと。
3. 写真や思い出の品を眺めながら
古いアルバムをめくったり、昔の手紙や賞状を眺めたりするのも、記憶を呼び覚ます良いきっかけになります。写真の裏に、その時のエピソードをメモしておくのも良いでしょう。
自分史に、上手な文章は必要ありません。そこにあるのは、あなただけが紡ぐことのできる、唯一無二の物語です。ぜひ、楽しみながら、あなたの生きてきた証を書き残してみてください。